スー・ハベルのこと
2011年 06月 28日
畑に養蜂箱を置いてから養蜂に関する本をいろいろ読んでいるが、
“読みもの”としてとても気に入ったのがスー・ハベルの『ミツバチと暮らす四季』
30代後半からアメリカ・ミズーリ州オザーク山地で養蜂を始め、
夫と離婚後もひとりで600箱の巣箱を管理し、生計をたてていた女性の随筆だ。
実用的な養蜂技術から基本となる考え方、日々の作業のなかで起こる事件のひとつひとつが、
琥珀色に輝くハチミツのように味わいぶかい。
夏の夕方、採蜜後の巣板を片付けるのにサンドレスで出てきてしまったら、スカートのなかに蜂が入ってくる。
ちょっと考えたのち服を脱ぎ、裸で作業を終えてしまうスー。
琥珀色に輝く夕日のなか、黒いシルエットになった裸の女性のまわりを蜂が飛びまわる、幻想的な場面が目に浮かぶ。
おもに1960年代後半~90年代の頃の話で、登場する近隣農家も粗野だけどあたたかい。
ノスタルジーいっぱいの、古き良きアメリカ。
スー・ハベルはその後、たぶん50代の後半に大学時代の古い友人と再会して再婚。
巣箱の数を減らし、ワシントンとオザークを行き来しながら、動物や昆虫に関する本を書いている。
なぜ離婚後もひとりでオザークにとどまり養蜂を続けたのか、その意味をさぐるために書いた本
a country year は邦訳が出ていない。
確かに一般受けする本ではないのかな、でもこれがまたどのエピソードも滋味にあふれていて。
ひとりだけど決して孤独ではなく、厳しいことも多いけれど歓びも深い、オザークでの暮らし。
身のまわりの自然や動植物とともに、心の中を観察して思索する日々。
極上の和菓子をいただくように、少しずつ楽しんでいる。
“読みもの”としてとても気に入ったのがスー・ハベルの『ミツバチと暮らす四季』
30代後半からアメリカ・ミズーリ州オザーク山地で養蜂を始め、
夫と離婚後もひとりで600箱の巣箱を管理し、生計をたてていた女性の随筆だ。
実用的な養蜂技術から基本となる考え方、日々の作業のなかで起こる事件のひとつひとつが、
琥珀色に輝くハチミツのように味わいぶかい。
夏の夕方、採蜜後の巣板を片付けるのにサンドレスで出てきてしまったら、スカートのなかに蜂が入ってくる。
ちょっと考えたのち服を脱ぎ、裸で作業を終えてしまうスー。
琥珀色に輝く夕日のなか、黒いシルエットになった裸の女性のまわりを蜂が飛びまわる、幻想的な場面が目に浮かぶ。
おもに1960年代後半~90年代の頃の話で、登場する近隣農家も粗野だけどあたたかい。
ノスタルジーいっぱいの、古き良きアメリカ。
スー・ハベルはその後、たぶん50代の後半に大学時代の古い友人と再会して再婚。
巣箱の数を減らし、ワシントンとオザークを行き来しながら、動物や昆虫に関する本を書いている。
なぜ離婚後もひとりでオザークにとどまり養蜂を続けたのか、その意味をさぐるために書いた本
a country year は邦訳が出ていない。
確かに一般受けする本ではないのかな、でもこれがまたどのエピソードも滋味にあふれていて。
ひとりだけど決して孤独ではなく、厳しいことも多いけれど歓びも深い、オザークでの暮らし。
身のまわりの自然や動植物とともに、心の中を観察して思索する日々。
極上の和菓子をいただくように、少しずつ楽しんでいる。
by fromishigaki
| 2011-06-28 10:38
| book