ここまで来たらやっぱりはずせません、安曇野ちひろ美術館。
まわりは広々した公園です。石のオブジェがシュール。
5/12までは「出版記念展 ちひろと一茶」
一茶の俳句とちひろの絵のコラボレーションは
小さないのちへの温かなまなざしが響き合い
なじみの句や絵が、また新鮮な表情を見せていました。
そして、紙に染みこんだ水彩絵の具のうつくしさといったら…
つるつるの印刷物や、ネットのディスプレイでは絶対に出てこない、
ざらざらした質感とぬくもり、ほんものの色と大きさ。
原画の日やけを防ぐために薄暗くされた展示室で
しあわせな時間を過ごすことができました。
渡り廊下には石造りの小さなおうち
小窓からのぞくと…だれかいます
ほら、こっちも
上から見ると…水盤に水が張ってあって、みなさん洗濯中でした(^o^)
もうひとつの企画展は「生誕100年 夢と記憶の画家 茂田井武展」
戦後の絵雑誌で活躍したというこのひとの絵、
なんともいえない不思議な魅力にあふれていました。
この企画展にめぐりあえたのは、とっても幸運でした。
眺めのいいカフェでひとやすみしながら、昼過ぎから夕方までここで過ごしてしまいました。
桜の枝のあいだに見える建物は、黒姫から移築されたちひろの山荘。
中には入れませんが、ガラス窓越しに部屋の様子を見ることができます。
炊飯器が昭和ですね~
あかるい窓辺が仕事場。
公園を流れる小川のほとりには、つくしんぼ
チェコの絵本作家、パツォウスカーのデザインした池。
絵本のページに紛れ込んだような気持ちになります。
隣接する神社の境内で、満開の桜に追いつきました。
それにしても…
ちひろは55歳、茂田井武は48歳でこの世を去っているんですよね…。
一茶は享年65歳でしたが、妻と子をつぎつぎと亡くして火事にも遭い、なんという人生。
年譜で見るひとの一生って、あまりにもせつなくおそろしい。